車の安全装置:ブレーキ編

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車の安全装置:ブレーキ編

自動車には安全装置がいっぱい!〜ブレーキ編〜

 

現在のようなエンジンのついた自動車が開発されてから早100年以上、自動車開発は当時では想像もつかなかったであろう領域まで進化しました。

 

30年位前と比べてもだいぶ大きく変わっているのですから、ここ近年の技術開発はすごいんだなと感心してしまいます。

 

今回は、そんな自動車に装備されている安全装置について見ていくことにしましょう。

 

車の安全装置:ブレーキ編
ブレーキキャリパーと、ブレーキローター

 

 

○自動ブレーキとは?

 

近年、安全装置のひとつとして話題に出てくるのが自動ブレーキと呼ばれるものです。

 

すでに一部の車両には搭載されていますが、まだ搭載されるようになってから日も浅く、これからさらに発展していくことが予想されます。

 

自動ブレーキとは、前方に障害物や歩行者がいると判断した時、自動でその危険を回避するためにブレーキをかけるというものです。

 

メーカーによってはブレーキの前に警告音を発し、運転手に注意を促すものもあります。

 

危険をコンピュータが察知するためには、そのためのカメラやセンサーが必要となりますが、現在は大きく分けて3種類のシステムがあります。

 

それぞれに特徴がありますので、詳しく見ていくことにしましょう。

 

△ミリ波レーダー

 

電波を発しながら、障害物や人間を感知するシステムです。3種類の中では一番検出する距離も長く、障害物をすばやく発見できるのが魅力になります。また、悪天候による性能の変化が少ない(悪天候に強い)のも特徴です。

 

しかし、コストが高いのが難点で、電波を反射させることができない、あるいは少ないものに関しては効果が弱くなっています。具体的な例を挙げると、人間は電波の反射が弱いため、ミリ波レーダーでは検知できない可能性が高いと言われています。

 

車の安全装置:ブレーキ編
初期型アルファードに装着された、
レーダークルーズコントロール
(フォグランプの下の黒い部分)

 

車の安全装置:ブレーキ編
アンチロックブレーキシステムの
ABSアクチュエーター
(anti-lock brake system actuator)

 

△単眼・ステレオカメラ

 

カメラを使った検出方法です。前方にある障害物、あるいは人間などとの距離をはかり、大きさも判断できます。しっかりとした認識ができるため、精度は高いと言えるでしょう。

 

しかし、視界が悪くなってしまう夜間、悪天候に弱く、遠距離を検出しづらいのが難点です。

 

△赤外線レーザー

 

その名の通り、赤外線を使って検出をする方法です。コストが安くて手軽かつ、夜間でも問題なく使用できます。ただし、目の前の検出しかできないほか、悪天候に弱いという問題点もあり、人間の感知も難しいため、課題が多く残っているのが難点です。

 

どの検出方法にもメリットがあり、問題点もあるということが分かります。

 

 

○その他、以前からブレーキに用いられている安全装置について

 

自動ブレーキが開発される前から、自動車のブレーキにはさまざまな技術が用いられ、私たちの安全を守ってくれていたことをご存知でしょうか。

 

もはや、装着が当たり前となってしまって忘れてしまいがちですが、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やブレーキアシストです。

 

△ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)

 

ABSが開発されるまでは、急ブレーキを踏むとタイヤがロックされ、ハンドル操作がきかなくなるという問題点がありました。ABSは、もはや当たり前のように装備されています。これがあることによって、急ブレーキを踏んでもタイヤがロックされず、ハンドル操作も可能になったのです。

 

しかし、ABSは強く「踏み続ける」ことが作動の条件となっていて、途中でブレーキを離してしまったり、踏む強さが足りなかったりすると十分に力を発揮してくれません。また、踏む力はあっても、急な動作になることが多いため、うまく踏めないこともあります。

 

この問題点をフォローしてくれるのが、「ブレーキアシスト」と呼ばれるものです。

 

△ブレーキアシスト

 

ブレーキアシストとは、運転手が強いブレーキをかける、あるいはかけたかったのだろうと判断されると、自動で強いブレーキをかけてくれるシステムのことです。ABSを十分に作動させるのに便利で、比較的新しい車に装着されています。

 

ブレーキを踏むスピードや強さ、速さなどを自動で判断してくれるもので、踏む力の弱い女性や年配の方、焦って踏み切れなかった場合などに便利です。

 

ブレーキは、普段の制動もそうですが、いざという時に強くきかないと意味がありません。エンジンが動力の代表であれば、フットブレーキは制動力の代表です。ABSやブレーキアシストは普段こそ稼働はしないものの、万が一の時に活躍してくれるブレーキの安全装置のひとつになっています。

 

このように、年々、ブレーキに関する技術も向上していて、私たちの安全を守ってくれているのです。

 

 

○自動ブレーキやABS、ブレーキアシストだけで安全?

 

ここで、勘違いすると危険なのは、「自動ブレーキがついているから大丈夫」「ABSが強力だから平気!」という過信です。

 

自動ブレーキは、たしかに万が一の危険を回避、あるいは軽減してくれるのに大変便利です。

 

しかし、よく使われる交通安全の標語「気を付けよう、車は急に止まれない」とはよく言ったもので、どんなに安全な自動車だったとしても、万が一は考えられます。

 

また、ブレーキアシストやABSも過信は危険です。

 

逃げ場がないようなパターンの場合はハンドル操作ができても避けられませんし、自動ブレーキでは、スピードが出ている場合は止まり切れません。

 

常に安全運転!スピードを出しすぎず、車間距離は適度に保っておきましょう。

 

車の安全装置:ブレーキ編
ブレーキアシストがあっても追突事故をするかも!?

 

車の安全装置:ブレーキ編
大型乗用車には、大きな径のブレーキローター

 

安全運転は当たり前のことですが、ついつい急いでしまうと、周りが見えなくなってしまいます。

 

見えないというのは「何もいない」のではありません。また、安全装置はあくまで「安全を守るために」あるもので、決して「乱暴な運転や不注意が多い人のフォローをするもの」ではないのです。

 

安全装置のある車が安心で安全なのは言うまでもありません。

 

しかし、それを生かすも殺すも「安全運転」あってのものだということを改めて確認しなおしてみましょう。

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